Shopifyで軽減税率(8%)を設定する方法

Ori

Shopifyで食品に8%の軽減税率を適用するには?

Shopifyで食品に8%の軽減税率を適用するには、食品を手動コレクションにまとめ、Settings → Taxes and duties → Japan(設定 > 税金と関税 > 日本)で、そのコレクションに8%の商品の優先適用を追加します。その他の商品には、Shopifyの日本の税率(通常は標準税率の10%)がそのまま適用されます。本番で使う前に、テスト注文で確認してください。

注: このページのShopifyの設定と表示名はShopifyのヘルプで、税のルールは国税庁とe-Govの法令で、2026年10月14日に確認しました。

税率が関わる場所は2つあります。チェックアウトで請求する税金はShopifyが計算するもので、その後に渡す請求書や領収書は、Shopifyが請求した税率をそのまま記載するしかありません。優先適用を設定していない食品ショップはすべての商品に標準税率を請求し、領収書にもそう記載されます。

軽減税率の対象になる商品は?

8%の軽減税率の対象は、酒類、外食、ケータリング(出張料理など)を除く、人の飲用・食用に供される飲食料品と、定期購読契約に基づく週2回以上発行される新聞です。通信販売の食品も、店頭で売る食品と同じく対象になります(国税庁:軽減税率制度、消費税法 別表第一、国税庁 軽減税率Q&A(個別事例編)Ⅰ 問34)。

ネットショップでよくあるケースを、国税庁の軽減税率Q&A(個別事例編)からまとめました。

販売するもの 税率 国税庁Q&A
食品と酒類以外の飲料(医薬品等に該当しない健康食品を含む) 8% 問1、問24
酒税法上の酒類(本みりんを含む) 10% 問12、問14
医薬品・医薬部外品(一部の栄養ドリンクなど) 10% 問23
ペットフード 10% 問4
箱・缶・袋など通常の包装に入った食品 8%(包装を含む) 問25、問26
別に価格を付けたギフト包装や容器 10% 問25
別途請求する送料 10% 問39
送料を別に請求しない「送料込み」の食品 8% 問39
カタログギフト(食品だけのものでも) 10% 問35

出典:国税庁 軽減税率Q&A(個別事例編)Ⅰ(2026年4月改訂、2026年10月14日確認)

お茶とカップのセットのように、食品と食品以外を1つの価格で売るものは一体資産です。セット全体が8%になるのは、税抜価格が1万円以下で、かつ食品の価額の占める割合が(売価または原価で)3分の2以上の場合だけで、それ以外はセット全体が10%になります(国税庁 軽減税率Q&A(個別事例編)Ⅳ 問84、問87、問91〜95)。お客様がセットの中身を選べる場合は一体資産に当たらず、それぞれの品目にその品目の税率がかかります。これらの事例で判断できない商品は、税理士に相談してください。

2027年に食品の消費税率は変わりますか?

変わる可能性があります。2026年9月15日に閣議決定された大綱は、2027年4月1日から2029年3月31日まで、飲食料品の消費税率を1%に引き下げるとしています。法律案は2026年10月9日に閣議決定されて国会に提出され、衆議院の議案情報では審議中となっています(2026年10月14日確認)(内閣官房、衆議院:議案の審議経過)。国税庁は、その説明は法律案が成立した場合のものだとしています(国税庁:税率の引下げ)。

国税庁のQ&Aによる案の内容は次のとおりです(国税庁:税率引下げに関するQ&A、2026年9月)。

  • 対象:1%の税率は、現在8%の対象となっている飲食料品と同じ範囲に適用される予定です。定期購読の新聞は8%、それ以外は10%のままです。
  • 通信販売:2027年1月1日より前に販売条件を提示し、2027年4月1日より前に注文を受けた通信販売は、2027年4月1日以後も8%のままです。ただし、その条件がすでに1%を前提としていた場合を除きます。2027年1月1日より前に契約した、代金前払いの食品の定期供給にも同様のルールがあります。
  • 請求書:適格請求書には、適用税率として1%、消費税額も1%で記載することになります。軽減税率対象品目は今と同じ方法で明示すれば足り、新しい記号は必要ありません。

法律案が成立するまでは、8%の優先適用はそのままにしておきましょう。成立した場合は、引下げが始まる日に8%の優先適用の数値を変更する必要があり、ショップが交付する請求書や領収書でも、それらの行に1%と記載しなければなりません。

8%の優先適用はどう設定しますか?

設定は2段階です。まず食品をまとめた手動コレクションを作り、次にそのコレクションに日本の優先適用を追加します。Shopifyの税の優先適用は、手動でコレクションに追加した商品にだけ適用され、条件や別のコレクション、アプリによって追加された商品には適用されません(Shopify:税の優先適用)。

食品のコレクションを作成する

  1. Shopifyの管理画面で、Products → Collections(商品 > コレクション)に移動します。
  2. Add collection(コレクションを追加)をクリックし、「軽減税率8%」などのタイトルを付けます。
  3. ProductsソースでAdd productsをクリックし、食品をすべて選択してAddをクリックします。
  4. 任意:お客様の目に触れないよう、販売チャネルでコレクションを非表示にします。
  5. Save(保存)をクリックします。

日本の優先適用を追加する

  1. Settings → Taxes and dutiesに移動し、Japanをクリックします。
  2. Tax rates and exemptions(税率と免税)セクションのProduct overrides(商品の優先適用)で、Add override(優先適用を追加)をクリックします。
  3. コレクションを選択し、地域を求められたら地域も選択します。
  4. Tax rate(税率)フィールドに8と入力します。Shopifyは、入力するのは徴収する税率で、免除される額ではないと注意しています。
  5. Add overrideをクリックします。

設定後に知っておきたい点が3つあります。免税に設定したお客様には、優先適用の内容にかかわらず税金は請求されません。優先適用は、オンライン販売にもShopify POSでの販売にも適用されます。そして、後からストアに追加した食品は、コレクションに入れるまで10%で課税されるため、商品追加の手順にコレクションへの追加を含めてください。

価格は税込表示にすべきですか?

はい、消費者向けの販売では税込にします。Shopifyのヘルプには、日本のマーチャントは内税価格を使用する必要があると書かれており、消費税法も、不特定かつ多数の者に表示する価格は税込とするよう定めています。

Shopifyでは、Settings → Taxes and dutiesのInclude sales tax in product price and shipping rate(商品価格と配送料に売上税を含める)で設定します(Shopify:日本の税金)。法律では、消費税法第63条が、不特定かつ多数の者にあらかじめ価格を表示する課税事業者に、税込価格での表示(総額表示)を義務付けています(e-Gov:消費税法)。もっぱら他の事業者に販売するショップは、このルールの対象外です。

内税価格の場合、優先適用で変わるのは価格に含まれる税額で、お客様の支払額は変わりません。Shopifyは税額を「税率 × 価格 ÷(1 + 税率)」で計算します(Shopify:商品価格に税金を含める)。1,080円の菓子の詰め合わせなら、税額は8%で80円、10%では約98円です。

注文に8%と10%が正しく反映されているか確認するには?

食品1点とそれ以外の商品1点を入れたテスト注文を行い、注文の税金を確認します。Shopifyのテスト決済ゲートウェイ、またはShopify ペイメントのテストモードを使えば、請求されずに注文できます(Shopify:テスト注文)。

  1. 決済サービスのテストモードをオンにします。オンの間はお客様が実際の注文をできないため、忙しくない時間帯に行います。
  2. 8%のコレクションの商品1点、コレクション外の商品1点、送料を含む注文を行います。
  3. Orders(注文)で注文を開き、税金を確認します。食品の行は8%、その他の行と送料は10%になっているはずです。
  4. 注文確認メールや、送る請求書・領収書にも同じ内訳が表示されるか確認します。
  5. テストモードをオフにします。

食品の行が10%なら、商品がコレクションに入っていないか、コレクションが条件で作られているか、優先適用が別の国に設定されているかのいずれかです。送料が8%なら、同じTax rates and exemptionsセクションのShipping overrides(配送の優先適用)を確認してください。

領収書に8%と10%をどう記載しますか?

領収書や請求書では、8%の品目に※印と注記などで印を付け、8%と10%それぞれの合計額と消費税額を分けて記載することで、2つの税率を示します。どちらも、Shopifyがその注文で請求した税率に基づきます。

Shopifyの無料アプリShopify Order Printerを使う場合、テンプレートは自分で作ります。Liquidでは注文ごと・明細行ごとの税金行を、税率と税額とともに参照できるので(Liquidリファレンス)、8%の行に※を印字し、税率ごとの合計を自分で計算できます。

当社が開発するOriを使う場合、税率は同じ税金行から取得します。日本語のデザインでは、税率がちょうど8%の行に※を付け、「※印は軽減税率(8%)対象品目です。」という注記を印字します。消費税額は、帳票ごとに税率ごとに1回計算します。OriはShopifyの税設定を読み取らないため、Shopifyで10%のままの食品は、Oriの領収書でも10%で印字されます。詳しくはOriが8%と10%を印字する仕組みをご覧ください。

ヒント: すべての注文の帳票に日本の適格請求書の記載事項を印字するOriは、Shopifyが請求した税率をもとに、請求書や領収書で8%の行に印を付け、税率ごとの合計を記載します。

請求書に必要なその他の記載事項と、消費税額の端数処理の方法は、Shopifyでの適格請求書で説明しています。お客様の会社宛ての領収書については、日本のお客様向けの領収書をご覧ください。

よくある質問

1つの商品に2つの税率を設定できますか?

できません。1つの価格で売る1つの商品には、1つの税率が適用されます。食品と食品以外を1つの商品として売るセットは一体資産で、8%になるのは、上で説明した1万円と3分の2の条件を満たす場合だけです。構成品ごとに別の税率が必要なら、別々の商品として販売するか、お客様が構成品を選べるようにして、それぞれにその税率がかかるようにします(国税庁 軽減税率Q&A(個別事例編)Ⅳ)。

送料にも8%がかかりますか?

いいえ。別途請求する送料は食品ではなく配送の対価なので、荷物の中身が食品だけでも標準税率の10%です。送料を別に請求せず、価格に含めて売る食品は、価格全体が8%です(国税庁 軽減税率Q&A(個別事例編)Ⅰ 問39)。

Shopifyが自動で8%を設定してくれますか?

Shopifyのヘルプを見る限り、日本では設定されません。商品カテゴリーによるShopifyの税計算は、アメリカ、欧州連合、イギリスでの販売向けで(Shopify:商品カテゴリー)、日本の税金のページには、手動で税率を設定する必要がある場合があると書かれています(Shopify:日本の税金)。日本の食品の8%は、自分で追加する優先適用によって設定されます。

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